育毛剤の種類
様々な種類の育毛剤が発売されていますが、育毛剤は大別すると4種類に分けることが出来ます。
1.脱毛・薄毛の原因である男性ホルモンの活動を抑制する育毛剤。
2.毛細血管を拡張させ血流の促進を促す育毛剤。
3.毛根に栄養を与えて作用させるタイプの育毛剤。
4.頭皮の皮脂の分泌を抑える育毛剤。
この中で男性型脱毛症に効果が期待できる種類は1、2、3のタイプの育毛剤です。
また、円形脱毛症には2のタイプの育毛剤が有効だと考えられ、粃糠(ひこう)性脱毛症には4のタイプの育毛剤が有効だと言えます。(→ 脱毛症についての詳細)
その他の効果として、殺菌作用や、保湿作用のある成分が含まれた育毛剤があります。
育毛剤の成分
■ 血流の促進を促す成分
○セファランチン
ツヅラフジ科植物のアルカロイドを有効成分とする。
血流促進作用のほかに、造血機能の改善作用、抗アレルギー作用、免疫機能増強作用などがあります。
○ニコチン酸アミド
ニコチン酸はビタミンの一種です 。血流促進の作用があるため、しもやけ、手足の冷え性などの治療に用いる場合もあります。
(副作用)ほとんどありませんが、血流促進と言う効果のため皮膚が赤くなったりすることが稀にあります。
○塩化カルプロニウム
副交感神経を刺激することにより毛細血管を開く作用のある成分です。元来は胃腸など消化器官に対し使用している成分です。
(副作用)腹痛、下痢、吐き気、胸やけ、発汗など。
○トウガラシチンキ
皮膚を刺激することにより血流を良くする成分で、筋肉痛やしもやけにも使用される成分です。
注意することとしては粘膜に対して刺激を与えますので、頭皮にキズなどがあると使用は出来ません。
(副作用)ほとんどありませんが、発疹やかゆみがひどいような場合は医師の診断が必要です。
○ミノキシジル
発毛効果のある外用薬として、米食品医薬局(FDA)が認可したおことにより、世界的に認められている発毛成分。
血管拡張による血流促進効果のほかに、男性ホルモン抑制効果・毛母細胞の活性作用があると言われます。
また欠点としては連続的に使用することで効果発現につながるため、途中で使用を中止すると元に戻る可能性が大きいことです。また脱毛が始まってからの期間が長いと効果発現に時間がかかるとも言われています。
(副作用)非常に少ないですが、軽いかゆみや炎症、動悸が早くなるなどの副作用があります。
○ビタミンE(酢酸トコフェノール)
血管拡張による血行促進作用があります。また抗酸化作用が認められ、活性酸素を取り除く効果が期待できます。
○苦参(クジン)エキス
血流促進に効果のある成分です。
また抗菌性を有するため、頭皮の雑菌に効果があり、ふけ・かゆみに対して効果が期待できます。
○その他の育毛成分
センブリエキス、タンジン、センキュウ、サンショウ、オウギ、カンキョウ、コウカ、トウキなどがあります。
■ 毛根細胞・毛母細胞の活性化を促す成分
○ミノキシジル
血流を促進する成分で紹介していますが、毛母細胞活性化の他に血流促進・男性ホルモン抑制などの効果が期待される育毛成分です。
○ペンタデカン酸グリセリド
この成分は、細胞分裂エネルギーを作る役割をもつ細胞内の物質を増加される作用があり、この作用により毛母細胞の活性化する効果を期待する育毛成分です。
○チクセツニンジン
山林に自生する多年草で、ウコギ科であるトチバニンジンの根を乾燥したもの。日本各地の山林にて自生している。
古くから滋養強壮・胃腸薬として使用されてきた成分であるが、効果としては血液の粘性を低下させ血行を改善する働きを持つ。
■ 殺菌作用を持つ成分
○イソプロピルフェノール
育毛剤以外でも、殺菌剤、防腐剤として広く使用される成分。
○ヒノキチオール
台湾産ヒノキ、国産ヒバ材の精油から分離抽出される成分で、殺菌作用を有しています。
また、その他の特徴として皮膚深部に侵入し細胞の新陳代謝を正常化する働きもあるので、円形脱毛症の治療薬や、コスメなどにも使用されています。
■ 保湿作用を持つ成分
○アロエエキス
ユリ科アロエ属の総称。医者要らずとの別名もあり広く知れ渡った植物。
アロエは保湿効果に優れているほか、含有されるアロインという成分に、抜け毛の原因酵素の働きを抑制する効果が期待される。
○キトフィルマー
タンパク質との相性が良く毛表皮の皮膜形成(コーティング)効果が期待できる。
医療では人工皮膚、抜糸不要の糸等などにも利用されています。

